2024年に最も話題を集めた言葉を決める「現代用語の基礎知識 選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、大賞は『ふてほど』となりました!
『ふてほど』とは1月6日から3月29日まで放送されたTBS系金曜ドラマ「不適切にもほどがある」の略称とのことですが、世間やSNSでは「ふてほど?」「知らない!」などの声が多数あり、流行っているかどうか疑問が残りました。
流行語なのに流行っていないのはなぜか、世間とズレる選考理由について調査したいと思います。
引用:NHKより
2024年 新語・流行語大賞は「ふてほど」
「ふてほど」とは「不適切にもほどがある」の略
「不適切にもほどがある」とは1986年から2024年へタイムスリップした阿部サダヲさん演じる主人公が、価値観の違いに戸惑いながらも奮闘する姿をコミカルに描き、コンプライアンスに縛られがちな現代を風刺して話題になったドラマです。
昭和と令和が対比されてた面白いドラマでした
受賞理由はドラマ内容が逆説的に想起させたから
大賞受賞について審査員のやくみつるさんが以下のように語っています。
これまで新語・流行語大賞に選ばれたことばの中には、すでにコンプライアンス上使えなくなっているものも結構あります。『いっき飲み』を表す『イッキ!イッキ!』などもってのほかです。今となっては負のことばとなってしまったものもありますが、あえてギリギリを攻めて世に問うた今回のドラマは、逆説的に新語・流行語大賞を想起させ、親和性があると思いました
引用:やくみつるさんのコメントより
みんながその言葉を使っているかどうかは関係ないのかな?
世間とのズレ
世間の声
知らないんだけど
なぜ全く知らないのに選ばれるの?
聞いたことないけど、不適切報道の略?
など知らないとの声が多数ありました。
また昨今の政治関係を受け、『不適切報道』と表す方も多くいました。
選考が世間とズレる理由について
流行語大賞が「その年の世相を映す」という目的を掲げているにもかかわらず、どうしてここまで世間に馴染みのない言葉が大賞に選ばれてしまうのでしょうか。
まずはノミネートトップ10を見ていきましょう。
2024年流行語大賞候補トップ10
- 裏金問題
- 界隈
- 初老ジャパン
- 新紙幣
- Bling-Bang-Bang-Born
- ホワイト案件
- 名言が残せなかった
- もうええでしょう
Bling-Bang-Bang-Bornはみんな踊ってたね
理由①選出される言葉に偏りがある
トップ10もそうですが、選出される言葉がメディアや著名人に偏っているといわれています。
選出される言葉が必ずしも一般的に広く使われたものではないことが多いように受け取れます。
トップ10にも馴染のない言葉があるよ
理由②選考委員の多くが年配
2024年の選考委員は下記のメンバーです。
- 金田一秀穂 (杏林大学教授)
- 辛酸なめ子 (漫画家・コラムニスト)
- パトリック・ハーラン (お笑い芸人)
- 室井滋 (俳優・エッセイスト・富山県立高志の国文学館館長)
- やくみつる (漫画家)
- 大塚陽子 (『現代用語の基礎知識』編集長)
選考委員の多くが年配の文化人であることから、若者やSNS世代の感覚が反映されにくいのではと言われています。
SNSなど流行する背景が多様化するなかで、限られた人数で選定することに限界があるのではないでしょうか。
理由②流行らせたいから
流行語大賞が決まると、SNSでワードをつぶやいたり、知らないワードだった場合検索をかけますよね。
するとそのワードの検索数が急上昇。今回の「ふてほど」についてGoogleトレンドによると、Googleでは10万件検索され、過去24時間でトップになりました。
このブログ記事もそうですが、今年の流行語大賞について議論を交わすことが多くなります。
そうなると「急上昇ワード」「トレンドワード」として結果的に流行ったことになってしまうのです。
後付けでもトレンドは作れるものなんですね
まとめ
流行語大賞はその時代について言葉で振り返る貴重なイベントではあります。
今回の「ふてほど」知らないとの声も多く、その選考基準や運営方法に疑問が残りましたね。
メディアだけでなく、SNSもより活発になっており、情報も多様化しているので、時代に合わせた選考基準への改善が必要かもしれません。
とはいえ、毎年話題になる楽しみなイベントです。来年も期待しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。